室内・留守番
犬の留守番|何時間まで?慣らし方と部屋の安全、分離不安のサイン
「犬は何時間まで留守番できる?」の答えは、年齢と、ひとりに慣れているかで変わります。練習を積んだ成犬ならおおむね6〜10時間、まだ慣れていない犬は30分でもそわそわします。
だから、時間を気にする前に、順番があります。
- 時間の目安を知る — 年齢でだいたい決まります。
- ひとりに慣らす — 短い留守番から、少しずつ。
- 部屋を安全にする — 誤飲やいたずらの芽を先に摘む。
留守番できる時間の目安
同じ年齢でも、慣れているかで大きく変わります。
ひとりに慣れている犬
- 練習を積んだ成犬で、6〜10時間ほど
- 留守番の場所(ハウス)で落ち着いて眠れる
- 帰宅時も、玄関で少し待てば落ち着く
まだ慣れていない犬
- 年齢に関係なく、まず30分〜1時間から
- 留守中に吠え続けたり、そわそわして動き回る
- いきなり長時間にすると、留守番が「怖いこと」になる
慣れている犬の場合の、年齢別の目安は次のとおりです。数字は資料によって幅があります。
- 子犬 — 排泄のリズムが短いので、月齢を目安に。生後5か月なら5時間くらいまで、生後半年までは長くても2〜3時間にとどめます。
- 成犬(1歳以降) — おおむね6〜10時間。ピースワンコ・ジャパンの記事では、12時間を超える留守番はすすめられていません。
- シニア犬 — 健康なら成犬と同じくらいですが、体調が変わりやすいので4〜5時間を目安に、慢性的な不調があるなら短くします。
ひとりに慣らす(時間より先)
慣らしは、短い成功を積み重ねます。焦って時間を延ばすと、留守番そのものが苦手になります。
- ハウスを「安心できる自分の場所」にする。 クレートやサークルの中で、おやつを食べたり眠ったりできるようにします。
- 姿が見えなくても平気にする。 同じ家の中で別の部屋に行き、数十秒〜数分で戻る。これをくり返します。
- 数分の外出から始める。 玄関を出て、すぐ戻る。犬が騒がずにいられたら、少しずつ延ばします。
- 時間を延ばしていく。 15分、30分、1時間…と、犬が落ち着いていられる範囲で。
出かけるときと帰ってきたときは、大げさにしないのがコツです。獣医師監修のワンクォールの記事でも、出発前後に構いすぎると「いなくなること」が強く記憶されて、次の留守番が苦手になるとされています。帰宅時は、犬が落ち着いてから声をかけます。
部屋を安全にする
届く所に置かないもの
留守番中は止められません。飲み込んだり噛んだりすると危険なものを、犬の口や前足が届く場所から片づけます。
- 電化製品のコード、人間の薬、洗剤・殺虫剤、たばこ
- 観葉植物(種類によっては中毒を起こします)、ゴミ箱
- 小さくて飲み込めるもの(おもちゃの破片、靴下、ペットボトルのふたなど)
行動範囲を区切る
サークルやケージ、または1部屋にスペースを限定すると、いたずらや事故のリスクが下がります。中は、寝る場所とトイレを分けてあげると落ち着きます。
おもちゃの選び方
留守番の退屈しのぎには、中におやつを入れられる知育おもちゃが向きます。ただし、壊れにくく、かけらを飲み込む心配のないものを選びます。ロープやテニスボールなど、本来は人と一緒に遊ぶおもちゃは、留守番中は置きません。外出前に体と頭を使わせておくと、留守番中に落ち着きやすくなります。室内でできる遊びは、雨の日の犬の散歩の「行かない日の埋め方」でも紹介しています。
室温と水
- 夏はエアコンを切らない。 留守中に部屋が暑くなっても犬は逃げられません。湿度も上がると熱中症のリスクが高まります。詳しくは犬の夏の暑さ対策にまとめています。
- 冬は、犬が寒がらない程度に暖める。 適温は犬種や年齢で違うので、体を丸めて震えていないか、逆にハアハアしていないかで見ます。ペット用のホットカーペットを使うなら、床の一面を覆わず、犬が暑ければ逃げられるように敷きます。低温やけどを防ぐためです。
- 水は、倒れにくい器で2か所以上。 1つこぼしても、もう1つ残るようにします。
こんなサインは、留守番が「つらい」かも
8時間を超えそうなときは
毎日のように長時間の留守番が続くなら、ペットシッターやペットホテルを使う手があります。急に必要になってから探すのではなく、施設を見学して、信頼できる預け先を先に見つけておくと安心です。
まず、30分から
留守番の時間を延ばすのは、短い留守番で犬が落ち着いていられるようになってからです。今日いきなり8時間にするのではなく、30分の外出から。うまくいった日を重ねていけば、少しずつ長くしても大丈夫になっていきます。