抜け毛・掃除
犬の毛が絡みにくい掃除機の選び方|数字よりヘッドで決める
1万円台の掃除機と5万円台の掃除機で、犬の毛の取れ方はそんなに変わるのか。差が出るのは、主にヘッドの構造と、お手入れのしやすさです。吸引力の数字だけを見て選ぶと、たいてい外します。
犬の毛は細くて軽く、ヘッドの回転ブラシに巻きつきます。巻きついた毛は吸い込みを弱め、放っておくと動かなくなります。掃除機選びは、この「絡み」をどう避けるかが中心になります。
その掃除機、買い替える前に
いま使っている掃除機でも、やり方を変えると取れることがあります。
- ヘッドを外して、回転ブラシに絡んだ毛を取り除く。これだけで吸い込みが戻ることがよくあります。
- 掃除機をいきなりかけず、先に乾いたモップやフロアワイパーで毛を集める。掃除機は仕上げに回す。
この2つで足りるなら、買い替えは急ぎません。手順の詳しい理由は、犬の抜け毛掃除の基本にまとめています。
買うなら、見る順番はヘッド → 集じん方式 → 取り回し
ヘッド(ここがいちばん効く)
犬の毛対策では、ヘッドの作りが結果を左右します。
- カタログやヘッドに「毛が絡みにくい」といった記載があるかを見ます。ブラシの先端をループ状にするなど、毛が巻きつきにくい構造のヘッドがあります。ハイアールの解説では、回転ブラシ自体がないブラシレスヘッドなら、原理的に毛が絡まないとされています。取り外して水洗いできると、手入れも楽です。
- そういう記載がなければ、パナソニックの解説にある「自走式モーター」ヘッドが無難です。モーターの力でヘッドが進むので、カーペットの上でも軽く動かせて、毛を掻き出す力もあります。軽いけれどパワーの弱いエアタービン式より、犬の毛には向きます。
集じん方式
犬の毛は量が多く、フィルターやダストカップにすぐ溜まります。「捨てやすさ・手入れのしやすさ」で選びます。
- 紙パック式:ゴミに触れずパックごと捨てられて衛生的。ただし交換を忘れると吸い込みが落ち、交換費用もかかります。
- サイクロン式:ランニングコストがかからず吸引力が落ちにくい一方、毎回のゴミ捨てと、定期的なフィルター掃除が必要です。犬の毛はフィルターに絡みやすいので、この手入れを続けられるかがポイントです。
- 自動ゴミ収集(ドック式):本体のゴミ捨ての回数を減らせます。手入れが苦手なら候補ですが、本体は大きく高くなりがちです。
本体タイプと取り回し
- スティック:軽くて出しやすく、こまめに使えます。コードレスが多いので、連続で使える時間と充電時間を確認します。
- キャニスター:吸い込みが安定して強く、広い面を一気に掃除できます。コード式で取り回しは劣ります。
- 階段や車の中も掃除するなら、コードレスか、ハンディにもなるタイプが使いやすいです。
「吸込仕事率」の数字はどう見るか
数字は目安として見て、ヘッドの構造とセットで考えます。フローリング中心の家なら、大きな数字は必要ありません。カーペットの繊維に絡んだ毛には、吸引力に加えて、ヘッドが毛を掻き出す力が要ります。数字が大きくてもヘッドが弱ければ、カーペットの奥の毛は残ります。カーペットの毛の取り方そのものは、カーペットについた犬の毛を取る方法で説明しています。
ヘッドに絡んだ毛の手入れ
どんな掃除機でも、犬の毛は少しずつヘッドに絡みます。ハイアールの解説にある手順が分かりやすいです。
- 電源を切り、プラグを抜く(コードレスならバッテリーを外す)。
- 回転ブラシの溝に沿って、ハサミを少しずつ入れて毛を切る。ブラシ本体を傷つけないように。
- 切った毛や、車輪まわりに絡んだ毛を、ピンセットでつまみ出す。
- 汚れがひどければ水洗いする。ただし取扱説明書で水洗い可か確認してから。乾かしてから戻す。
月に1回くらいを目安にすると、吸い込みが落ちにくくなります。
ロボット掃除機は補助として
床の毛を毎日拾ってくれるのは助かりますが、犬の毛が多い家では、ブラシやタイヤに毛が絡みます。段差やコードで止まることもあり、犬が怖がる場合もあります。メインの掃除機の代わりというより、日々の量を減らす補助として考えるのが現実的です。
選ぶときの優先順位
抜け毛の掃除がメインなら、「ヘッドが毛に強い」「手入れが速く終わる」の2点を満たす1台を選びます。高機能な1台を無理して買うより、そこそこの1台をこまめに手入れするほうが、長い目で見ると毛は取れ続けます。粘着ローラーやゴム手袋など、掃除機の前に使う道具は、コロコロ以外で犬の毛を取る方法にまとめています。